>>11 民主党政権の政治主導に関する質問主意書
民主党の枝野幹事長代理は、民主党政権が掲げた政治主導がうまく機能していないとの声について、「与党がこんなに忙しいとは思わなかった。政治主導なんて迂闊なことを言ったから大変なことになった」と今月十四日、さいたま市内で講演し、自ら政治主導が間違っていたことを認めた。
自公政権時においては、野党の会議に出席する官僚、配布資料、答弁内容に至るまで、事細かく政務三役がチェックし、規制することはなかったが、現政権下では、政治主導という縛りにより、官僚の自由が制限され、政務三役の了解がなければ何事も進まないことになっている。しかし、この間違った政治主導がもたらす弊害は枚挙に暇がない。
鳩山前総理の米軍普天間飛行場の移設問題による日米同盟の空洞化、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件においての政治主導と言いながらの官僚への責任転嫁とビデオ流出事件、我が国の固有の領土である北方領土に無断で立ち入ったロシアのメドベージェフ大統領の国後島訪問等数々の国益損失、そして、今月三日、入間基地での航空祭で民間団体会長が政府批判をしたことに対して、言論封鎖とも採れる通達を自衛隊各部隊等にまで発出した事案と間断なく続いている。
頭脳と鋏と官僚は使い様であり、外交に浅薄な政務三役が、官僚の知恵と口を封じて指揮を執るため、一連の間違った外交姿勢が問われ、また、前記の通達発出においては、明らかに独裁者の言論統制であり、現政権は誤れるも甚だしき官僚との関係を軌道修正し、体質改善が必要と考える。