2025年2月8日(土) 09:00
【強制捜査】「それなりの嫌疑か」PR会社側を警察と検察が“合同で捜索”をどう見る?
斎藤知事の今後は...弁護士が解説【兵庫県知事選挙】
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1718671 「ちょっと耳慣れない」警察と検察が“合同で捜索”
そして、2月7日、兵庫県警と神戸地検がメルチュの複数の関係先を捜索しました。
川崎弁護士によりますと、この家宅捜索は「強制捜査」で、裁判所で令状を取って強制的に家や事務所に入り、
証拠を取る捜査です。相応に嫌疑が固まらないと令状を請求するまでにはいかないということです。
―――なぜこの時期に家宅捜索が行われたのでしょうか?
(川崎弁護士)「告発があってから様々な捜査を重ねて、それなりの疑いがあるだろうと捜索令状を
取るということになったとみられます。
また、検察や警察も公務員で、3月の末には転勤があります。
そこから逆算すると、この時期に捜索する事件はそれなりに多いです。
この時期に捜索したものを取ってきて、いわゆる“ブツ読み”といって証拠物を読み込んで、
それを被疑者や関係者にあてて、嫌疑を固めていき、最終的にどうするかを3月末にある程度決めることは
実は自然な流れです」
―――刑事処分が何もないということもありえますか?
(川崎弁護士)「もちろんあります。捜査を遂げた結果、嫌疑にとどまり、訴追できるだけの十分な証拠が
ないということになれば、在宅のまま不起訴ということもあります。
しかし今回、強制捜査をするというのはそれなりの嫌疑があるということでしょうし、
今回ちょっと耳慣れないなと思うのは、神戸地検と兵庫県警が合同で捜索に入っています。
これはあまり聞かないです。
しっかりと連携を取りながら、すでにある程度話をしながらやっているのかなと思いました」
―――斎藤知事側に捜索が入ることもあるのでしょうか?
(川崎弁護士)「7日はPR会社側ということですが、お金を『渡す』『受け取る』という2つがあって
初めて成り立ちますから、嫌疑が高まっていけば斎藤知事側のどこかに捜索が入ったり、
話を聞いたりすることはあると思います。
“受け取った側”の証拠だけで訴追できるかといったら、それはできませんので、
追い追い進んでいく可能性は十分あると思います」
―――違法となった場合、斎藤知事はどうなるのでしょうか?
(川崎弁護士)「公職選挙法違反で訴追されて最終的に有罪判決が確定し、“公民権停止”
つまり知事を続けられないという結論になる可能性もあります」