とても注意深い筆者は、さらにこのメーカー(EHOMEWEI)がどこの国のメーカーなのかとGoogleで検索してみましたが、なかなかこれといった(検索)結果はみつかりませんでした。「EHOMEWEI」の公式ホームページは日本語で、製品に関する問い合わせも「日本人スタッフが対応する」と明記されていました。
これはますます怪しい…、と思いませんか!? “日本の中小企業”なのにわざわざ「日本人のスタッフが対応する」なんてそんなの当たり前ですよね!?。
つまり、この企業、実際は日本メーカーではないので、わざわざ日本人スタッフを雇用して、日本企業になりすましている可能性が非常に高いのではないかと推測しました。そもそも、オンラインチャットなので、相手は日本語の上手い「偽日本人」の可能性大です。
次に中国の検索サイト“百度”で中国語簡体字で検索してみると、予想通りこのメーカーの中国公式ホームページ(
https://www.ehomewei.cn/)が現れました。不審に思ったのは、日本語のホームページの情報量が少なすぎること。例えば「会社沿革」等は全く記載されていません。しかし中国語のホームページは非常に情報が豊富で深圳に法人登記していると明記されています。
しかも日本語と中国語のホームページのデザインは全く違います。つまりこれは日本の企業ではない可能性が高いと言えるでしょう。
さらに、この中国の公式ホームページの中身をじっくり読んでみると一番下に「深圳市 一泓微 電子有限公司」と書いてあります。
つまりこの会社の本来の中国語名は「一泓微」です。その北京語の発音は「EHOMEWEI」と同じです。
ここが「EHOMEWEI」の本社であることがわかりました。さらに恐ろしい事は会社名の右に中国公安局のロゴがついて、「粤·公網安備」と書かれています。
「粤」は広東省のことで深圳の場所を表しますが、「公網安備」というのは初めて見ました。
そこで、さらに「公網安備」を検索してみると、中国政府の公式ホームページにたどり着きました。「公網安備」とは、中国政府のネット警察による検閲済みのホームページという意味です。つまり、24時間、中国政府のネット警察に監視されていることを意味します。
このようなホームページに掲載されている商品が今や通販サイトで日本人相手に販売されているのです。