政治に必要なのは独裁？
https://www.sankei.com/article/20221031-TIL2N7SKONJUNMBXQ5NS7HJGTU/
「今の日本の政治に必要なのは独裁」。平成２３年、大阪府知事だった橋下徹氏の発言は波紋を呼んだ。
橋下氏は同年１１月にくら替え出馬した大阪市長選で当選すると、政敵だった前市長の側近幹部６人を待機ポストに更迭する粛清人事まで行った
中国の本家も面目躍如だ。習近平・共産党総書記は「今の中国に必要なのは個人独裁」とばかりに、自らと距離を置く人物を党指導層から一掃した。
最高指導部を退任した李克強（り・こくきょう）首相について「名前が良くない」と主張する習支持者がいた。
克強の名は「強者を抑制する存在」を連想させるからだ。象徴的だが、その後任となりそうなのは「克」の字が消えた習氏側近の李強氏だ
冒頭の橋下氏の発言には続きがある。「チェックするのは議会、選挙、メディア。このバランスの中で政治は独裁しないといけない」。
中国共産党に外部のチェック機関はない。内部の歯止め役も徹底排除された。習氏を抑制できる者はいなくなった。
