
明治時代に流行したコレラの予防救済に尽力中、感染して殉職した神奈川県警察(当時)の
西岡駿吉一等巡査(享年28歳)の墓前祭が7日、横浜市戸塚区吉田町の宝蔵院で行われた。
折しも新型コロナウイルス感染症が拡大し、世界中で猛威をふるう中、参列した現職警察官らは
先人の功績と無念に思いをはせ、早期収束の願いを込めた。
戸塚署や警親会戸塚支部によると、西岡一等巡査は、およそ140年前の1879(明治12)年に、
現在の戸塚区で勤務。コレラが流行し、住民の予防や救済活動に当たっていたが、
自身も感染して同年9月4日に亡くなったという。
当時、コレラ感染者は移動を禁じられていたといい、故郷である現在の福井県に戻ることもかなわず、
宝蔵院に埋葬された。墓前祭は毎年行われており、この日は署員や同支部メンバーら約20人が参列。
墓前に献花し、冥福を祈った。
土屋和也巡査(20)は「コレラ流行の中、身をていして職務に当たった大先輩を見習いたい」、
大友絢夏巡査(24)も「新型コロナ対策をしっかりして県民の安全・安心の確保のために頑張りたい」と話した。
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