
https://news.yahoo.co.jp/articles/e2fdb1f4eaabef0f1be8267f1230c8bf6dd4a813
ICOCA無料配布案、市議会で異論噴出し撤回「お金配るのと一緒」「目的が合ってない」
兵庫県丹波市は、29日開会の市議会7月臨時会に提案した、市内の中高生と65歳以上の全員に交通系ICカードのICOCA(イコカ)を無料配布する事業を含む、一般会計補正予算案を撤回すると表明した。ICOCAの配布事業については、市議会予算決算常任委員会で「寝たきりや入院中の人は利用できない」などと異論が噴出した。市は配布対象など内容を見直し、9月定例会で再提案する意向を示した。
この事業では、来春に全線でICOCAが利用可能となるJR福知山線の活性化や、国が「新しい生活様式」の一つとして推奨する電子決済の普及を目的に、来年2月にICOCA2千円分(デポジット代500円を含む)を郵送で配るとしていた。
この日の同常任委では、複数の市議が「中学生にはお金を配るのと一緒。慎重にやらないと」「高齢者には福祉施策が大切。目的が合っていないのでは」など、否定的な意見を出し、市当局に再考を促した。
谷口進一市長は「事業自体は高く評価しているが、多くの意見を踏まえて十分に整理し、9月には議決をいただけるようにしたい」と述べた。