菅総理に「あっさり捨てられた官僚」が、NTTドコモの重役に返り咲いていた…!
2/13(土) 8:01配信 週刊現代
https://news.yahoo.co.jp/articles/f3ee9575118d15f12e3b81e7489f7ac9df4caf5a
霞ヶ関が騒然…
逆らう者は容赦なく斬る。
官僚には無類の冷酷さを見せる菅総理だが、中でも有名なのが総務大臣時代の'07年、総務省の南俊行課長(当時)を更迭したエピソードだ。
「南氏は、菅氏が進めていた放送改革の担当課長でしたが、記者懇談会で『大臣はああ言うが、そう簡単ではない』と菅氏の方針を否定して怒りを買い、即座に閑職に飛ばされた」(総務省幹部)
この一件で南氏は次官レースから脱落、「菅氏に切り捨てられた男」というイメージがついた。
だがここ最近、捨てられたはずの南氏が、NTTドコモの常務執行役員として「復活」を遂げていることに、霞が関で驚きの声が上がっている。
「NTTドコモといえばご存知の通り、菅政権の目玉政策である携帯電話料金値下げの本丸です。
南氏は昨年6月に同社役員となりましたが、これはNTTによるドコモ完全子会社化の直前。官房長官時代の菅氏が、ドコモの体制変更に乗じて、気脈を通じる南氏を値下げ推進のエージェントとして送り込んだとみられます」(携帯電話大手幹部)
実は、前述した南氏の更迭劇には知られざる後日談があった。菅氏は南氏を左遷したあと、後悔したのだという。
「南氏の能力を認めていた菅氏は『俺が出世の芽を潰した以上、最後まで面倒を見る』と、むしろ彼に目をかけるようになった。
安倍政権終盤には内閣官房で起用し、'19年7月に南氏が退官すると、天下り先に東京海上日動顧問、そしてNTTドコモ常務の地位を世話しました。どちらも元次官が就くような破格のポストです」(前出・総務省幹部)
菅氏の恩義に報いて、携帯電話業界での情報収集や根回しに努めた南氏は、菅政権発足後には「業界改革のお目付け役となり、いまや『総理の名代』として恐れられるほど」(総務省幹部)という。
菅氏に左遷され潰れた官僚は数多いが、それをきっかけにのし上がったのは南氏だけ。人間万事塞翁が馬、ということか。
『週刊現代』2021年2月13日号より