「頭を狙っていた」 タイで29人死亡の乱射、生存者が恐怖語る
2020/02/10
タイ東北部ナコンラチャシマ市で8日、男が銃を乱射し、29人が死亡、57人が負傷した。男はショッピングセンターに立てこもり、事件発生から16時間後の9日朝、治安部隊に射殺された。現場にいた市民らが、直面した恐怖を語った。
射殺されたのは、ジャカパン・トンマ容疑者(32)。首都バンコクから約250キロ離れた基地に所属する兵士だった。
トンマ容疑者は、ショッピングセンターに立てこもる前の8日午後3時半ごろ、基地で上官らを殺害した。陸軍関係者によると、軍の車両とライフル銃2丁とM60 機関銃、銃弾770発分を基地で奪った。その際、別の兵士1人を殺害した。
同容疑者はその後、空港を模した7階建てのショッピングセンター「ターミナル21」に移動。乱射を始めたという。
同容疑者は犯行中、画像をソーシャルメディアに投稿していた。
プラユット・チャンオチャ首相は、土地をめぐる争いが事件のきっかけと思われると述べた。
「頭を狙っていた」
ショッピングセンターでは、買い物客たちがトイレにバリケードを張ったり、テーブルの下に身を隠したりした。逃げるべきか隠れるべきかわからず、携帯電話で必死に情報を得ようとした。
そうしたなか、車の中にいた人や、ショッピングセンターの外にいた人など、多くの市民が犠牲となった。ソーシャルメディアには、当時の生々しい状況の画像が投稿された。
(リンク先に続きあり)
トンマ容疑者
