7/2(月) 18:20配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180702-00000079-asahi-soci
津市の障害者施設「つくしんぼの家一志」で、職員が知的障害があるデイサービスの利用者に「うそつき」「泥棒」などと暴言を吐くなどしていたことが、施設を運営する団体などへの取材でわかった。市は2月、三重県警からの情報提供を受け、障害者虐待防止法に基づき施設側に聞き取り調査を行い、複数の職員による虐待行為を認定。報告を受けた三重県は障害者総合支援法に基づいて再発防止を求めた。
施設を運営するNPO法人「おもいやり介護の会つくしんぼ」などによると、津市一志町庄村の施設の女性職員が昨秋ごろ、知的障害のある男性利用者に対して、「うそつき」「泥棒」などと繰り返し暴言を吐き、ほかの職員がその様子を見て笑うような行為があった。
また、女性職員が、知的障害がある女性利用者を追いかけ回してあごを執拗(しつよう)に触りながら「エステしたろちゅうとんのやんか。このあごの肉を」と言ったり、ひざに座らせた利用者を「重てーな、お前」と怒鳴りつけたりするなど身体的な特徴を揶揄(やゆ)するような行為があったという。
NPO法人の島崎晴子代表は2日、朝日新聞の取材に対し、「このような行為があったことにショックを受けている。利用者をいじめるつもりはなかったが、無意識な虐待行為だったと思う。改めていきたい」と事実を認めた。虐待行為があった職員は勤務を続けているといい、島崎代表は「本人が反省しており、利用者にも好かれているから解雇は考えなかった」と述べた。(三浦惇平、村井隼人、高木文子)