https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180227/k10011345461000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_002
2月27日 21時16分
シリアのアサド政権は、反政府勢力を攻撃していた東グータ地区で、日本時間の27日午後、一時的に攻撃を停止する措置を実施することになっていましたが、一部で空爆などが行われ、子ども1人が死亡しました。
シリアのアサド政権は27日、首都ダマスカス近郊にある反政府勢力の拠点、東グータ地区で、日中の5時間に限って攻撃を停止する措置を実施することになっていました。
これは、国連の安全保障理事会が停戦を求める決議を採択したことを受けて、アサド政権に影響力を持つロシアが提案したもので、初日の措置は日本時間の27日午後9時まででした。
しかし、内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、当初は攻撃もやんでいたものの、その後、東グータ地区の数か所に政権側の空爆などが行われ、子ども1人が死亡、7人がけがをしたということです。
また、今回の措置では市民が地区の外に退避するための避難路が設けられましたが、アサド政権の国営テレビは、避難路に向けて反政府勢力側が砲撃を加えたうえ、市民を「人間の盾」にして退避を阻んでいると非難しました。
これに対して、反政府勢力の主なグループは、避難路への攻撃を否定したうえで、今回の措置について「市民に強制的な退去か爆撃による死か選択を迫るもので、受け入れられない」と反発しています。
アサド政権による攻撃の停止は、毎日、同じ時間に行われることになっていますが、このまま市民の退避が進まなかった場合、これを口実にアサド政権側が東グータ地区の制圧に向けて再び攻撃を強めるおそれもあり、予断を許さない状況です。
2月27日 21時16分
シリアのアサド政権は、反政府勢力を攻撃していた東グータ地区で、日本時間の27日午後、一時的に攻撃を停止する措置を実施することになっていましたが、一部で空爆などが行われ、子ども1人が死亡しました。
シリアのアサド政権は27日、首都ダマスカス近郊にある反政府勢力の拠点、東グータ地区で、日中の5時間に限って攻撃を停止する措置を実施することになっていました。
これは、国連の安全保障理事会が停戦を求める決議を採択したことを受けて、アサド政権に影響力を持つロシアが提案したもので、初日の措置は日本時間の27日午後9時まででした。
しかし、内戦の情報を集めているシリア人権監視団によりますと、当初は攻撃もやんでいたものの、その後、東グータ地区の数か所に政権側の空爆などが行われ、子ども1人が死亡、7人がけがをしたということです。
また、今回の措置では市民が地区の外に退避するための避難路が設けられましたが、アサド政権の国営テレビは、避難路に向けて反政府勢力側が砲撃を加えたうえ、市民を「人間の盾」にして退避を阻んでいると非難しました。
これに対して、反政府勢力の主なグループは、避難路への攻撃を否定したうえで、今回の措置について「市民に強制的な退去か爆撃による死か選択を迫るもので、受け入れられない」と反発しています。
アサド政権による攻撃の停止は、毎日、同じ時間に行われることになっていますが、このまま市民の退避が進まなかった場合、これを口実にアサド政権側が東グータ地区の制圧に向けて再び攻撃を強めるおそれもあり、予断を許さない状況です。