共産党は12日付の機関紙「しんぶん赤旗」で、志位委員長が、日本が侵略された場合に自衛隊を活用するとした自らの発言への批判に反論したことを報じた。志位氏は「急に言い出したことではない」と訴えたが、自衛隊の解消を掲げる共産党の綱領と矛盾するとの批判は消えそうにない。
志位氏は7日の党会合で、ウクライナ情勢を踏まえ、「急迫不正の主権侵害が起こった場合には、自衛隊を含めてあらゆる手段を行使して、国民の命と日本の主権を守りぬくのが党の立場だ」と述べた。発言に対し、他党からは党綱領と矛盾するとの指摘が出ていた。
共産の2000年の党大会決議は、志位氏の7日の発言とほぼ同じ趣旨が記されている。だが、04年改定の党綱領は、自衛隊について「国民の合意での憲法第9条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる」と明記していた。
志位氏の発言に関し、自民党内では「ウクライナ情勢の深刻化が、現実的な安全保障政策を示さなかった共産を動かし始めた」(閣僚経験者)との見方もある。
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220412-OYT1T50217/