後払い決済サービスを提供するスタートアップのPaidy(ペイディー、東京・港)は1日、米決済大手ペイパルのファンドなどから約156億円を調達したと発表した。サービス拡充と利用者数増に向け、電子商取引(EC)サイトなどとの連携を強める。
ペイパルのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)であるペイパル・ベンチャーズ、米著名投資家ジョージ・ソロス氏の一族が経営する投資会社ソロス・ファンド・マネジメントなど4社が8300万ドル(約90億円)を出資し、米ゴールドマン・サックスやみずほ銀行などから66億円の融資を受けた。
出資を通じ、ペイパルの加盟店などでペイディーの後払い決済サービスが使えるようにするなどの協業を検討する。ペイディーのサービスのアカウント数は現在250万。同社は2020年末までに1100万アカウントまで拡大する方針だ。
ペイディーの後払いサービスは商品が到着した後にコンビニなどで代金を支払うサービス。ファッションサイトなどで利用でき、若い女性を中心に利用が拡大している。
(矢野摂士)
2019/11/1 15:23
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51684010R01C19A1XY0000/